DZOFILM Vespid Prime II ファーストルック – 手頃な価格のフルフレームプライムレンズ
Cine Gear 2025でDZOFILMのBruno Huang氏に同社の最新発表であるVespid Prime IIについて話を聞いた。発売時には、18mmから105mmまでの6つの焦点距離が用意され、初代Vespidと比較して開放F値がT1.9になり、Cooke /iテクノロジーが追加される。
オリジナルのVespidプライムレンズは2020年10月に発売され、DZOFILMのシネマレンズとなった。2022年、DZOFILMはより 「ヴィンテージライク 」な映像を撮影したいユーザーのために、新しいコーティングと外装ハウジングを備えたVespid Retroレンズをリリースした。更にDZOFILMはその後、PAVO 2Xアナモフィックレンズ 、または新しく発表されたArles Lustreレンズセットなどの高級レンズに移行している。
DZOFILMはCineGear 2025で、最も成功した製品の1つであるVespid Prime IIの第2世代を展示した。

特徴
オリジナルのDZOFILM Vespid Primeと比べて、第2世代のレンズはより軽く、わずかに短くなっている。この軽量化・小型化により、ジンバルでのバランスが取りやすくなり、例えばDJI Ronin 4Dでも使用しやすくなるだろう。Vespid Prime IIでは、レンズ設計、レンズエレメント、コーティングがアップグレードされたとの情報を得たが、これらのアップデートに関する詳細な情報は得られていない。
発売時のDZOFILM Vespid Prime IIレンズセットは、18mm、24mm、35mm、50mm、85mm、105mmの6つの焦点距離で構成される。全てのレンズの開放F値はT1.9で、初代ベVespidプライムのT2.2から進化している。レンズはすべて金属製で、0.8 MODのフォーカスギアとアイリスギアを備えている。
さらに、Vespid Prime IIはPLマウントのみとなり、キヤノンEFに変更することはできない。このレンズマウントの変更は、レンズデータ通信のためのCooke /iテクノロジーの追加によるものだ。iテクノロジーは、フォーカス距離、絞り、ズーム位置などを含むレンズのメタデータを撮影中にカメラに記録することを可能にする。

価格と発売時期
DZOFILM Vespid Prime IIの価格は未定だが、レンズ1本あたり1,399ドルの初代Vespidプライムと同様の価格になると予想される。レンズは単品またはセットで購入でき、6月中旬から下旬には発売される予定だ。
詳細はDZOFILMのウェブサイトをご覧ください。